自分は夜型人間と思っているあなたはソーシャル・ジェットラグに苦しんでいるかもしれない
ソーシャル・ジェットラグという言葉をご存知でしょうか。
もしも、早起きが苦手で夜なかなか寝られないという悪循環を常日頃から感じているとしたら、それはソーシャル・ジェットラグ(時差ボケ)の疑いがあります。
もしそうだとすると、肥満になったり、頭の働きが鈍ったり、うつを引き起こす可能性があります。
ソーシャル・ジェットラグって何?
ソーシャル・ジェットラグとは一言で表すならば、起床の時差による活動時間の制限やパフォーマンスの低下をもたらす時差ボケのことです。
そもそも人間には【概日時計】が存在していることはよく知られているとおりなのであるが、その概日時計を基準にして3つのクロノタイプに分類できることが近年の研究で解明されました。
それは「早寝早起きを好む人、中間的な人、夜更かしをする人」、あなたはどこに分類しますか。朝、学校や会社に行くために起きるのが大変な方、また起きることができない方はこの第2、第3のクロノタイプに分類されます。
さらには第2、第3のクロノタイプに分類しながらも第1の人間と同じ行動を強いられている方はソーシャル・ジェットラグに苦しんでいることでしょう。
人体への影響
ソーシャル・ジェットラグによる人体への影響は思ったよりも大きいです。
生物時計と一致しない時間に眠ることでたくさん食べることになり肥満になりやすくなります。
また、睡眠時無呼吸症候群になりやすく高レヴェルのストレスホルモンと低レヴェルの良性コレステロールに苦しむことにもなります。
脳への影響
ソーシャル・ジェットラグは人体だけではなく、脳にも大きな影響を及ぼすと言われています。
第2、特に第3のクロノタイプに属する人々はソーシャルジェットラグが原因とされる日々の生活リズムが社会と適合しないという理由から鬱病にもなりやすいとされています。
なぜ、クロノタイプが存在するのか
そもそもなぜクロノタイプが存在するのか、ということについて一つの仮設を紹介しておくと大昔、原始時代において夜型の人間と朝型の人間がいたほうが外敵から身を守るために都合が良かったそうです。
その為我々は遺伝子レベルでクロノタイプが識別されているようなのです。
対策はあるのか
このような影響があるなかで第2,第3のクロノタイプに属する人々はどのような対策をとればよいのでしょうか。
第3のクロノタイプに属する人のDNAを研究したところ研究者達は私達の遺伝子に拭い切れないカタチで書き込まれていることを照明したのです。
そんな絶望的な運命にある人々にとって何か対策があるとしたら日中に出来る限り外にいることです。
自然の光は眠りにつくための重要な要素、思い当たる節のある方はなるべく外にいる時間を多くすることをおすすめします。
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